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F14Cはカーチス社がアメリカ海軍向けに開発していた艦上戦闘機である〔第二次大戦米海軍機全集 航空ファン イラストレイテッドNo.73,P172文林堂,1993年〕。 試作のみで量産はされなかった。 == 概要 == 1941年にアメリカ海軍はカーチス社に対し、大出力液冷エンジンであるライカミングXH-2470(H型24気筒 2,200馬力を予定)を用いた戦闘機の製作を要請した。これに基づき、試作機XF14C-1を2機製造する契約が1941年6月30日に結ばれている(なお、同日に海軍はグラマン社とF6FとF7Fの開発契約を結んでいる)。 しかし、ライカミングXH-2470エンジンの開発が不調であったため、搭載エンジンは空冷式のライトR-3350エンジン(ターボチャージャー付2段星型18気筒 2,300馬力)に変更された。エンジンの変更に伴い、XF14C-1の開発はキャンセルされ、空冷星型エンジンに3翅の二重反転プロペラを持つXF14C-2として開発が続行された。さらに、高度12,000mでの飛行も考慮し与圧コックピットを装備したXF14C-3も開発されることとなり、2機が発注されている〔。 搭載エンジン変更の影響を受けた設計変更により完成が遅れ、XF14C-2の初飛行は1943年9月であった〔。完成した試作機は1機のみで、海軍への引き渡しは1944年7月であった〔。 試験の結果、実用上昇限度12,000mの高高度性能等は一定の評価はされたが、高高度性能はともかく最高速度は大したものではなく、更に飛行中の震動問題が深刻であった。日本軍機の高空性能は低く、高度1万m以上の高高度における空中戦の可能性は高くないと見込まれ、それらは過剰性能となることが判明したこと〔、エンジンの生産もB-29など向けに逼迫していることにより〔、開発計画は中止され、XF14C-2以外の発注は取り消しとなった。これにより、XF14C-3は試作機が製作されないまま計画は終了した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「F14C (航空機)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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